関節リウマチの消炎鎮痛薬その1

リウマチに使われる治療薬には、いろいろな種類がありますが、今回は抗炎
症薬についてご紹介しましょう。
関節リウマチでも、腫れがひどく、炎症が激しい場合、また、痛みが強く出
てしまっている場合は、薬によって炎症を抑えます。また、その関節炎を引
き起こしている原因の、自己免疫を抑える薬がメインとなります。
リウマチ治療で使う薬は、二つのタイプに分かれます。炎症に直接、働きか
ける薬剤の抗炎症薬と、免疫に対して働きかける抗リウマチ薬です。
そして、この抗炎症薬には、非ステロイド系の消炎鎮痛薬と、ステロイド薬、
この二つの種類があります。
抗リウマチ薬と、これらを組み合わせて処方しますが、炎症があまり起こっ
ていない場合、痛みも強くない場合は、非ステロイド系の消炎鎮痛薬だけを
使います。
反対に、全身の関節に、炎症が起きているケースは、非ステロイド系の消炎
鎮痛薬と、さらに抗リウマチ薬、このふたつを併用します。
また、非ステロイド系の消炎鎮痛薬でリウマチの炎症が抑えられない場合、
ステロイド薬になります。

ちなみに、重い胃腸障害が起きているリウマチ患者にも、ステロイド薬が処
方されます。ステロイド薬は、副腎皮質ホルモンとも呼ばれていて、炎症を
抑える効果が高いです。
この薬は、劇的とも言えるほど、それまでに痛みがあったところも、炎症も
治まります。ステロイド薬は、体内の副腎皮質ホルモンというものを、人工
的に合成して作った薬剤なのです。
関節リウマチの消炎鎮痛薬

関節リウマチの消炎鎮痛薬その2

なぜ、関節リウマチにも効き目があるかと言うと、関節リウマチは、朝から
午前中がこわばりや、つっぱりを感じますよね。これらは、リウマチの特徴
でもあります。
なぜ、このような症状が起こるのかと言えば、それは、体内にあった副腎皮
質ホルモンが午前4 時頃に、一番、分泌量が少なくなることと、深い関係が
あるのです。
そして、日中には、徐々に、痛みも軽くなります。ステロイド剤は、服用す
る以外にも、関節内へと注射をするケースもあります。
これは、炎症には効き目が大きいものの、頻繁に注射を行うと、骨のために
はよくありません。また、効果が大きい薬剤は、副作用も強いです。
以前は、全身症状が出た患者や、血管に炎症が起きている患者などに、限っ
てステロイド剤を処方されていました。ですが、最近では、これらの症状が
なくても、炎症がひどい時期には、抗リウマチ薬と一緒に使っています。
ステロイド薬のほうは即効性がありますから、抗リウマチ薬が効いてくるま
での、つなぎとして使われることもあります。
通常、どの病気の治療法でも使う薬剤は、最初は、穏やかな効き目の薬剤を

使い、それで効果が見られない場合は、徐々に効き目の強いものに移行する
ものです。
ですが、初期段階で、急速に病状が進行している場合、または、関節リウマ
チと診断された時点で、もう相当の関節が傷んでいる場合は、それによって
薬剤を処方します。
また、近年では、自己免疫を抑制する効果がある、抗リウマチ薬が日々、進
化しています。
関節リウマチの消炎鎮痛薬

関節リウマチの消炎鎮痛薬その3

ですから、このような強い薬を複数、使用することで、リウマチの進行を早
めに食い止めるような治療も行われています。
もちろん、薬は効き目が強いほど、その副作用も心配されていますから、医
師は副作用のこともチェックしながら、患者に合わせた薬剤の組み合わせ、
そして薬剤の量を変えていきます。
ですから、関節リウマチの薬を飲んでいる間、なにか、自分で気になる症状
や、体調不良があり、副作用が出ているようでしたら、すぐに医師へ伝える
ようにしましょう。
新しく処方される薬は、常に副作用について説明があるでしょうから、しっ
かりと聞いておきましょう。
もし、強い副作用が出たとしても、我慢してしまうことのないように、すぐ
に医師に相談したほうが良いです。そうすれば、その後、薬剤の処方をさら
に考えてくれるでしょう。
また、副作用が怖くて、勝手に薬をやめてしまったり、飲む量を自分で減ら
してしまったり、勝手なことは絶対にやめましょう。
リウマチ治療で、現在まで最も使われていたものが、この非ステロイド系の

消炎鎮痛薬です。そもそも、リウマチ患者の持つ痛みですが、このメカニズ
ムはその解決方法となっています。
炎症が起きると、体内にはアラキドン酸と言う物質が作られます。そして、
この物質が、シクロオキシゲナーゼと呼ばれている酵素の働きで、さらに、
プロスタグランジンに変化します。
これが、脳へ痛みを伝える働きをする物質です。そこで、痛みをブロックす
るため、シクロオキシゲナーゼが活動することと止めて、プロスタグランジ
ンが形成されないようにします。
関節リウマチの消炎鎮痛薬

関節リウマチの消炎鎮痛薬その4

リウマチに使われる薬、非ステロイド系の消炎鎮痛薬には、この働きがあり、
炎症を抑えてくれるのです。とても、即効性がある薬なので、服用後、2 時
間もすれば、痛みが軽くなるでしょう。
ですが、反面、胃潰瘍を始めとする、胃腸障害が起きやすい薬なので、服用
の際は胃腸薬と併用します。また、食後に服用することを守ることも必要で
す。
実は、これにも先ほどの、プロスタグランジンが関与していて、これは、胃
の粘膜にある物質と同じなのです。
胃腸の中の血流量や、胃酸を出したり抑えたりと、分泌量を調整しているた
め、プロスタグランジンが強く抑えられしまうと、胃酸が増えます。そして、
胃の粘膜が荒れてしまうということです。
さらに、あげられる副作用に浮腫があります。高齢者や、筋肉の少ない人、
腎機能が弱い人などに心配される副作用です。
浮腫が起きないように、水分の補給を調整する必要もありますし、下肢の屈
伸運動などを積極的にするようにしたいですね。浮腫の状態によってリウマ
チの薬剤を変更したり、また、中止したりしますが、それも、医師の指示に

従います。
ちなみに、非ステロイド系消炎鎮痛薬は、40 種類もあるそうです。強い鎮
痛消炎効果がある半面、副作用がある薬なので、ゆっくり溶けるような薬も
あります。
例えば、ジクロフェナクナトリウムや、スリンダクなど、また、ロキソニン
などです。それから、胃で溶けずに、先へ進み、腸で溶ける腸溶薬などもそ
うです。
関節リウマチの消炎鎮痛薬

関節リウマチの消炎鎮痛薬その5

また、体に入ったあと、肝臓で代謝されてから効果が出るような、プロドラ
ックなども開発されています。
リウマチによる、関節破壊については、以前は、ゆっくり進むものと考えら
れていました。ですから、関節リウマチと診断されたら、安静を保ちながら、
症状が進むかどうか、診てから、作用のわりと弱い抗リウマチ薬からスター
トしていました。
そして、少しずつ強い効き目の、抗リウマチ薬へとアップさせていたという
ことです。ですが、その後、リウマチの研究では、関節破壊については、発
症後2 年で進むことがわかってきました。
つまり、以前の段階を踏む治療法ではなく、むしろ、反対に、最初のうちか
らしっかりと抗リウマチ薬を使い、2 年に起こる関節の破壊をストップさせ
る治療法に変わったのです。
最近では、さらに、バイオテクノロジー技術を使用した生物学的製剤と呼ば
れている、新薬も開発されました。これによって、従来の薬では効果がなか
ったタイプの、関節リウマチ患者にも、よく効くようになっています。
また、保険も適用されるので、それまで、効果的な治療法がなく、多くのリ

ウマチ患者が苦しんでいましたが、それに光が差したということです。
症状が進んで、滑膜の炎症によって、関節が破壊されてしまい、機能障害が
出た場合、人工関節に置き換えるなどの手術も行われています。
また、炎症で切断されてしまった腱も、修復手術で再生されます。もちろん、
このように重度にならないよう、早く治療に着手すれば、進行を抑えること
が可能です。
今や、関節リウマチは、早期に診断し、治療を早く始める重要性が強いと言
われています。
関節リウマチの消炎鎮痛薬

おきにいりです